Column
清貧の精神が
息づく義父の土地
建物の歴史を価値に、
次の世代へ
Nオーナー様の声
福岡市西区に賃貸マンションを所有するNオーナー。義父から受け継いだ土地と建物を守り続け、2020年に建てた「Eマンション」も空室がすぐに埋まる人気物件となっています。先人への敬意と入居者への思いやりを胸に歩んできた賃貸経営への思いを語っていただきました。
子や孫のためにと
義父が築いた資産の礎
わが家の賃貸経営の原点は、夫の父である義父の代にあります。義父はもともと農業を営んでおり、最初はわずかな田んぼからのスタートだったと聞いています。家族で昼夜を問わず働き、つましい暮らしを続けながら、家計を切り詰めて少しずつ土地を増やしていきました。
やがて時代の流れとともに地域開発が進み、周辺環境が大きく変わっていく中、知人の紹介で上村建設と出合ったことが賃貸経営の始まりです。1987年に最初の賃貸マンション「Dマンション」を建築。経営は順調で、その後も物件を増やしていきました。
義父から夫へとバトンタッチされた賃貸経営を私が本格的に引き継いだのは、夫が他界してからです。2015年に法人化し、体制を整えました。先代がぜいたくを我慢して「子や孫のために」と築いてくれた基盤ですから、簡単に手放すことはできません。法人でしっかり管理することで、世代が変わっても守り続けていけると考えたのです。

「自分が住みたい」
と思える部屋づくり
住宅は年月がたてば大規模改修が必要になります。近年は資材価格の高騰もあり、以前と同じ工事でも費用は高くなっています。それでも改修は、入居者に快適に暮らしていただくための大切な投資と考えています。
設備や間取りも時代に合わせて更新しています。特に浴室は一般住宅並みの仕様へとリニューアルしていて、「賃貸とは思えないほど快適」と好評です。私は子どもの頃から設計図を眺めたり描いたりすることが好きでしたので、リニューアル後のきれいになった部屋を見ると本当にうれしくなります。ありがたいことに、長く住んでくださる入居者も多く、中には何十年も住み続けてくださっている方もいらっしゃいます。
20年に新築した「Eマンション」は私と長男が初めて手掛けた物件です。自転車を盗難やさびから守るため、駐輪場を屋内に設け、宅配ボックスも完備。収納も充実させました。常に心がけているのは「自分が住みたいと思える部屋に」という気持ち。そのためにも、セミナーなどに積極的に参加して勉強や情報収集をしています。現在は長男の妻も賃貸経営に積極的に関わってくれています。センスも良く、とても頼もしい存在です。

この先の世代にも
歴史と物語をつないで
ハッピーハウスと上村建設は、賃貸経営を支えてくれる大事なパートナーです。以前、トイレの詰まりによる設備トラブルで入居者さまが強くお怒りになったことがありましたが、ハッピーハウスが間に入って丁寧に対応してくださり、本当に助かりました。
「Eマンション」を建設した際は、東京の企業をはじめさまざまな提案を受けましたが、上村建設は地域特性に合った提案をしてくださって、地元企業ならではの知見に感心しました。スタッフ一人一人の仕事に対する姿勢もとても誠実だと感じています。
人口減少や金利上昇など、賃貸経営を取り巻く環境は今後さらに変化していくと思いますが、私の考えは変わりません。新たに物件を増やすよりも、今ある建物を守り続けることが大切だと思っています。欧州のように、歴史ある物に価値を見いだし、古い物を工夫して長く使う文化が日本でも根付くことを願っています。そのためにも日々の管理や修繕を怠らず、美しく維持しながら次の世代へ引き継いでいきたいです。